1963年エイドリアン・ヒースのデザインによるMogens Kold Mobelfabrik製イージーチェア。

"エイドリアン・ヒース" 北欧家具好きの方でも聞きなれないデザイナー名ではないだろうか。FDB MoblerやFrance & Son、Soren Hornなど名のあるメーカーから60年代にシート家具を中心に発表している。こちらはMogens Kold Mobelfabrikから発表されたローバックとハイバックのモデル。
垂直に立つ脚。前脚と後脚を水平につなぐアーム。アームに埋め込まれた幅広の肘掛や左右の脚をつなぐ笠木や背板など全てのパーツに丸みがある。直線を多用した構造の中にある丸みにより柔らかい陰影が生まれ、心地良い緊張感と優しさを与えてくれる。ハイバックモデルにはレザーベルトで高さ調整のできるヘッドレストが備わり、構造、フォルム共にユニークだ。
背と座にはコシのあるウレタンを使用し、座クッションの下には新たにウェービングテープをセット。沈み込みすぎない座り心地に仕上がっています。ファブリックはクヴァドラ社のMelange Napを使用。深いネイビーとブラックの糸から成り、ウール生地でありながら滑らかな肌触りが特徴です。
空間で島として配しても良いですし、背面は垂直ですので壁付けに配してもすっきりと収まります。胡座をかけるほど幅広で懐の広いシートは包容力があり、自分だけの特等席に身を委ねる喜びを感じていただけるでしょう。

木部はサンディング後オイル、WAXにて仕上げていますので、長い年月を経たオーク材の魅力を最大限に引き出しております。背座クッション、ヘッドレスト、レザーベルト、座クッション下のウェービングテープを新規製作しました。

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